最近は「仏壇参り」もめっきり少なくなりました。
仏壇参りの時に登場するのが「花嫁のれん」です。
テレビの題名にもなった「花嫁のれん」。
実際にどんな時に使われ、どんな意味があるのか
ご存知の方は少ない様に思われます。
仏間にかけられた花嫁のれんは
花嫁様だけの専用のれんです。
控えの間で白無垢にお色直しされた
花嫁様はしずしずと花嫁のれんを
潜って仏間に入られます。
慶事ですので、
赤い蝋燭と松花を用意いたします。
数珠の紐も赤をご用意ください。
30年前の結婚式場では、披露宴会場で
「花嫁のれん」を入口にかけたり
お飾りとして披露宴会場にかけたりすると、
必ず、お身内の方から「苦情」が出ました。
今はノープロブレムです。
先日、お客様からの
「花嫁のれんの紋章は新郎方か花嫁方か」
との問い合わせがありました。
勿論「ご実家のご紋です。」
ご実家からご持参の品物には
すべてご実家のご紋が入ります。
余談ですが、今やこの鉄則ですら
知らないプロが多くなりました。
娘が嫁ぎ、男の子を出産。
お宮参りの着物を作った時、
呉服屋さんと「紋」でもめました。
呉服屋さんは「男の子は嫁ぎ先の紋だ」
と強い口調で言いはるのです。
困った事です。