110

110

 

こんなに簡単な☎番号なのに

動転している時にはなかなか出てこない事があります。

 

110番をしなければいけない状況に

遭遇したことはありますか?

 

 

幼い頃、

姉と私とお手伝いさんとで

留守番をしていた晩の事です。

 

ふと、異様な気配を感じて

ガラリと窓の戸を開けた時、

細い路地に、着物の前がはだけ、

片手に包丁を持ち、

血走った顔で立ち尽くす男の人がいました。

 

「恵美ちゃん、ダメ!」

と後ろから戸を閉めると同時に

走って駆け寄ってくる男の姿が

目の端に入って来ました。

 

それから、警察に電話しようと

留守番の姉さんは

ダイヤルを回そうとするのですが、

番号が思いつかないのです。

 

外ではヒタヒタと走り回る

男の足音が!

 

3人で電気を消して息をひそめているだけで

精一杯でした。

 

ご近所の方の通報で警察が到着して

始めて震えだした覚えがあります。

 

110番や119番は

目立つ場所に貼りましょう!