南相馬の「加賀泣き」

 

記念の地を「金沢」と選んでいただいた

お二人をご案内させて頂く時の

おもてなしの一つに

「金沢」のご案内があります。

 

金沢を知るために出かけた図書館で

出会った一冊の本。

 

「加賀泣き伝説の行方を訪ねて」

 真言宗と北海道開拓者

  池端 大二著

 

飢饉と疫病で多くの農民を失った

相馬藩との画策で

加賀藩不遇の農家の二男、三男

の水のみ百姓が新天地を夢見て走り移民。

 

仏の教えを胸に志高く、

夢いっぱいに、禁を犯し

山を越え、谷を越えて辿りついたのが

荒地と化した田畑でした。

 

先住の土着民から「よそ者」

「加賀百姓のどん百姓」とののしられながら

家に帰るとこらえきれずに涙があふれ

声をしのんで泣いた。

このくやし泣きを「加賀泣き」と言ったのです。